ユーザーからのお願い

ユーザーからのお願い


視覚障害者だということは盲導犬と歩いていたり,白杖を使って歩いているから
すぐにわかると思う。
しかし視覚障害者にどのように接したらいいか。どのように手を貸したらいいか
わからない人も多くいると思う。
助けてあげたいけどいつ声をどのようにかけたらいいかわからない。
なんて声もよく聞く。

まずはその視覚障害者が困っているかどうか考えてもらいたい。
道をすたすた歩いていたり,椅子に座っているときは困っているとは思えない。
だいたい立ち止まりきょろきょろしたり,いったりきたりしているときだ。
誤解されやすいのは階段を降りようとしているとき,降りているとき。
ここで急に手を出されるととても怖い。
いかなる場合にも急に手を出されるのは怖いものだ。
もしも手を貸してあげようと思うのであれば,まず声をかけてからにしてもらいたい。
そしてユーザーからこうしてくれとか,あーしてくれとかお願いの説明があると思う。
もちろん手を借りなくてもいいときはだいじょうぶだという。
目が悪いだけで足腰はだいじょうぶな人にとって階段などはさほど怖いものではない。
かえって急に手を引っ張られたり,体をつかまれたり,後ろから押されるほうが
とても怖いものだ。
そして盲導犬がいるときは彼らが誘導してくれるので細かく教えてくれなくても
だいじょうぶだ。「階段ですよ」「もっと右ですよ」「柱がありますよ」
ということを教えてくれるがこれも困る。それらは盲導犬の仕事なのでその仕事を
取ってしまうとしっかりとした仕事をしなくなる。犬にもプライドとかあるようだ。

盲導犬と歩くには三つの方法があると思う。
まずはユーザーと盲導犬との歩行。
ユーザーが道を確かめ,頭の中に地図を思い浮かべて歩く。
盲導犬との歩行の基本と言える。
次は,介助の人の言葉を聞きながら歩くこと。
介助の人はユーザーの右後ろから指示を出してもらう。ユーザーに指示をすることで
犬に指示をすることではない。また細かく指示をしなくてもいい。
柱があるとか人が立っているとか,もっと右とかはいらない。前にも書いたがそれらを
よけて歩くのは盲導犬の仕事である。指示の方法は次の角を右に曲がって。
マッスグ行ったところの階段を降りて。右のドア−を入って。などでよい。
大まかでだいじょうぶだ。

三つ目は介助者の肩や腕をつかんで歩くことだ。
このときはユーザーは盲導犬のハーネスを手から離しリードだけで歩く。
リードは左手に持つので介助者はユーザーの右側に来る。後は白杖での歩行を
している人の介助と同じで、階段の前で止まるとか、登りかくだりか教えるなど
適宜判断してもらいたい。
いかなる場合でも,ユーザーにどうしてもらいたいか確認してから行動して
いただければよいと思う。

最後に信号のある交差点でのことをお願いしたい。
盲導犬はいくら訓練しているからといっても,信号はわからない。
犬は色盲だということだ。
よって盲導犬と歩いている人も,白杖で歩いている人と同じで車の音と歩行者の
足音などで青か赤かを判断して渡る。しかし絶対に間違いはないとは言えない。
また渋滞などはその判断ができないときもある。
そのとき「青に変わりましたよ」「今は赤ですよ」などと一声かけてくれるととても
助かる。そのときでも手でなく声だけでよいと思う。

「困っている人がいたら,手を出す前にまず声をかけて」
これが私からのお願いです。



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