盲導犬の一生

盲導犬の一生


盲導犬は生まれてから亡くなるまでずうっと盲導犬ではありません。
子犬の時は普通の犬と同じだし,盲導犬を引退したあとも普通の犬と同じように
余生をすごします。

まずは繁殖ボランティアさんの家で将来盲導犬として生まれます。
時として他から盲導犬に使って下さいと言うことで施設に来る犬もいるようです。
生まれてから1ヶ月ぐらいは母親と一緒に生まれた兄弟と過ごします。
このとき犬としての基本的なことを母親から,教えてもらうのでしょうか?
兄弟からは遊びをとおしカムと痛いんだよということを教わるようです。
他の犬とのコミニケーションも教わるのかな?

母親から離れられるようになったら,次はパピーウォカーさんの所に行きます。
アイメイトでは「飼育奉仕者さん」と言っていますが,ここでは
PWさんと言うことにします。
PWさんの家では人間から愛情いっぱいに育てられ,人間の世界をたくさん体験させます。
盲導犬の訓練はまったくやらず,犬の躾を教えます。人間を好きになってもらって
社会勉強をして一人前の盲導犬になるための基礎作りですね。
1年ほどPWさんと過ごしますがこの期間で犬の正確がある程度決まるので
大事なことですね。三つ子の魂,100までも。というところかな?

さて1年過ぎるといよいよ盲導犬の勉強の始まりです。
施設に戻った候補生達は基本的な動作から実際にハーネスをつけて歩くまでさまざまな
訓練を行います。訓練の方法や期間は各施設によって違います。
3ヶ月から1年ぐらい時間をかけて訓練します。
訓練が終わったら次は視覚障害者との共同訓練が始まります。

歩行指導員さんがユーザーと盲導犬の相性を考えてペアーリングをしてくれます。
正確,大きさ,ユーザーの生活の様子も大きな判断材料になります。

共同訓練はおよそ4週間。
この期間に犬のコントロールの仕方,盲導犬の勉強,手入れの仕方など訓練します。
一番大事なのは犬との信頼関係を作ることです。
それが早ければ早いほどよいのですが,本当に心が通えるようになるのは施設を
卒業してから数ヶ月かかると言われています。

ですから卒業したからといって,完璧な盲導犬とユーザーになったわけではなく,
卒業してからの方が,覚えることは多くあり勝負は卒業してからと言えるでしょう。

実際に盲導犬として活躍するのは1歳半から2歳ぐらいで卒業して,12歳ぐらいで
引退ですから10年ぐらいとなります。
もちろん犬によって体力が違い,ユーザーの生活も違うので12歳で引退と
決まってはいません。12歳を過ぎても元気に活躍している盲導犬もいるようです。
また病気や怪我で早く引退する盲導犬もいます。

さて視覚障害者と長く一緒に歩いていた盲導犬も高齢になって引退です。
盲導犬の最後はやはりボランティアの家に引き取られます。
老犬を面倒みるのですから頭がさかります。
病気や怪我で引退でなければ元気なうちに引退させてあげたいと思います。
それが犬にとっても,犬を引きとっていただくボランティアのためだとも思います。
よりよい状態で余生を送ってもらいたいと思うのはユーザーの責任の
一つかとも思います。

ユーザーであるある私が知らないことがたくさんあります。
子供の時代。訓練の時。そして引退してから。
わかることは多くの人の愛情と力によって盲導犬は育てられ,支えられていることです。
その人達がいるからこそ,私たちが安心して歩けることを忘れてはいけないと思います。




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